DIY Familiarの家族リノベーション記録

築40年超えの中古住宅をリノベーション。ド素人が行うDIYやリフォーム、セルフリノベーションを紹介します。

ホームインスペクションってどんなことするの?気になる検査項目やコスト、メリットについて

DIYFamiliar、Tです。

山形県は久しぶりに天気が崩れ、みぞれ降っています。明日も天気が悪いみたいですね。

 

過去に中古物件とインスペクションということで記事を書いたのですが、

今回、診断結果報告書をいただきましたので、インスペクションについてもう少し詳しく説明してみようかな、と思います。

  

インスペクションとは、”既存住宅現況検査”のことを指します。

簡単に言うと住宅診断ですね。

この診断を行えるのは、住宅診断士の資格(民間資格)を持つプロの人です。別名、ホームインスペクター。お、名前カッコいい(*^^*)

その住宅診断士が、現地に赴き調査を行います。ただ、この現況調査ですが、調査できる範囲内でしか検査しません。

天井に点検口がないために、わざわざ点検口を作ってまでは調査しないのです。点検口がなく天井裏を確認できない場合は、「点検口がないため調査できませんでした」というような報告になります。あくまでも目視できる範囲内での検査なんですね。 

 

それでは、どのような箇所を検査するのか、項目一覧を見てみましょう。

 

【外部の検査項目】

  1.  基礎
  2.  外壁・軒裏
  3.  屋根
  4.  バルコニー
  5.  蟻害、腐朽、腐食

 【内部の検査項目】

  1.  天井・小屋組み・梁
  2.  内壁・柱
  3.  床
  4.  土台・床組み
  5.  基礎
  6.  設備配管(給水・給湯)
  7.  設備配管(排水管)
  8.  設備配管(換気ダクト)
  9.  蟻害、腐朽、腐食

 【その他の検査項目】

  1.  門、塀等の工作物、車庫、擁壁等の目視可能な周囲の検査
  2.  樋の詰まり等
  3.  給排水設備、電気設備、ガス設備、浄化槽の著しい劣化
  4.  キッチンコンロ、換気扇、エアコンの動作不良等の検査
  5.  住宅の汚損等、清掃で解決可能なものの検査

 

挙げてみるとたくさんありますね。会社によってはこれ以上の部分まで検査してくれるところもあるようです。

実際に検査に立ち会って、気になるところをその場で聞いてみるのも一つの手段ですね。

 

目視可能な範囲での検査になるのですが、実際、どの程度検査できたのか気になりますよね。

心配ご無用。

その項目についてどの程度の検査ができたのかがわかるようになってます。

その区分については、7割型の検査しかできなかったのか、ほとんどできない、又は全く検査できなかったのか等、その割合に応じて6段階の確認区分に区別されます。

 

例えば、天井裏について、広い点検口から天井全体を見渡せたのであれば、

”すべて又はほとんど確認できた”の、9割以上確認できたという区分になります。

点検口はあったが狭くて一部しか確認できなかったのであれば、

”過半の部分が確認できなかった”の、1割以上5割未満確認できたという区分になります。

 

ほとんど確認できなかったという区分が多いと、「おいおいホントに大丈夫かいな?」という疑念が残りますが、そうゆうケースはあまりないとのことでした。

ゴミ屋敷で近づけない・・・ってこともあったらしいですが、清掃業者が入った後に再度行ったとのことです。(初めから清掃後に呼んでほしいw)

 

このインスペクションをしたことによって、

どうのようなメリットがあるんか?とお思いかと存じますが、大きく2パターンに分けて紹介します。

 

【売主のメリット】

 適正な価格設定が可能

 重大な欠損や劣化等が確認できない場合、強気な価格設定が可能でしょう。

 明確なリフォーム箇所の割り出し

 欠損や劣化箇所が明確なため、必要最低限の修繕で済みます。経費削減。

 物件の信用度UP↑↑

 物件情報に”住宅診断済み”である旨を明記できるので、買い手がつきやすいですね。

 もし、欠損等あっても、どの箇所を修繕すればいいのかがわかるので、

 リフォーム計画を組みやすいという点もあります。 etc...

 

【買主のメリット】

 瑕疵担保責任保険

 中古住宅は、基本、瑕疵担保責任保険に加入できません。

 ただし、インスペクションを行うことにより加入することが可能です。

 新築ほど長期間の保険はかけられませんが、一応保険かけれます。

 予算計画

 中古物件を購入する場合、リフォームして住むことがほとんどかと思います。

 欠損、劣化箇所があらかじめわかっていると、どこをリフォームすれば良いかが

 明確になるので、綿密な資金計画を立てることが可能です。 etc... 

 

 

一方、デメリットは、というと・・・

診断した結果、予期せぬ「重大な欠損や劣化を発見!!」ですかね^^;

売りに出せないし、買う気にもなりません。

 

そして、気になるお値段・・・

一概に言えないのですが、一般的な住宅ですと10万円を超えることは、まずないと思います。

住宅の大きさによりけりですが、筆者の場合、知り合いの業者さんにお願いしたので、若干値引きしてもらったところはありますが、6DKの住宅で6万円からお釣りがでるぐらいでした。

一般的な、3LDKや、4LDKあたりだと、3~5万が相場らしいです。

 

そしてなんと!インスペクションには助成金制度が存在します!

自治体で補助金額は違うのですが、約半額が戻ってきます。

建物によっては、全額戻ってくる!なんてことも。 

 

まとめ

 中古物件購入となると、やはり築年数が気になります。

判断材料がなければ、「30年以上の建物はやめよう」とか年数だけで判断してします方もいらっしゃるのでは?!

大きな買い物になればなるほど慎重にならざるを得ませんが、そんな時は、インスペクション!!

3万円しないで安心に住める保証が買えるので、比較的安いのではないでしょうか。

 

あと一歩、買う勇気が出ない!という方は、ぜひインスペクションを!